アズーわくわく通信
2007年7月号
外国語の学習と魅力
長年、少人数制のレッスンに携わってきた私が、保育園を担当するようになり、7年になります。
最初、20〜30人もの園児たちをどう指導したら良いものか、人知れず悩みながらのレッスンであったのですが、そんな私を励まし、勇気づけてくれたのがほかならぬ園児の皆さんでした。
園児たちは、テンポのよい歌や、ふり付けのある歌になると、全員が笑みを浮かべながらの大合唱になります。その天真爛漫さは、まるでキラ星のようです。
普段、声も小さく、表情も乏しい園児までもが、大きな声を発し、にこやかに歌っている姿に、保育士さんたちも驚きを隠しません。英語のレッスンになると、なぜ、どの子も、あんなに元気で、明るい表情になるのか、不思議でならないようです。
私見ですが、英語は多民族の中で広がりを見せた言語です。それだけ「動的」側面を有している点に特徴が見られます。それに対し、単一民族の中で練られてきた日本語は、「ひらがな」や「漢字」などの幅広い表現手法を駆使し、言語の奥行きを味わう「静的」側面を有しています。
鋭敏な感性を持つ園児たちにとって、「26文字」のアルファベットを彩るその強弱のリズムや独特のテンポはとても心地よく、それが、普段見られない豊かな表現力となって表れてくるようです。
そのレッスンは、「英語の歌」「パペットを使ってのトーク」「絵本の読み聞かせ」「ワード学習」、最後に、言葉としての運用を図る練習をしますが、園児たちは、音声には大変敏感で、英語を音のかたまりとして捉え、音遊びの感覚で身につけることができるのですから、天才的と言えます。
そんな天才くんたちに接する際の指導スタンスは、徹して「ほめる」ことです。
例えば、「Great !」「Very Nice !」「Amazing !」「Brilliant !」「Excellent !」「Super !」等、英語にはたくさんのほめ言葉があります。園児たちは、そうして、ほめられると、すぐにそれを真似しますし、教える側がオーバーなくらいほめることで、喜びも大きく、自信を持ちます。とても大事な点です。
紙面の関係で、まとめに入らざるを得ませんが、コンピューター技術の進歩が目覚しい中で、急速なグローバル化が進んでいるのはご承知のとおりです。さまざまな面において壁が低くなり、外国との接触、交流が否応なしに出てくる世界になっていますが、そうした時代であればこそ、外国語を学ぶ事が重要な意味を持ちます。
つまり、外国語を学ぶことは他の世界を知ることであり、発想を広げることにつながります。何より、自身をよりよく高める手段であることも忘れてはなりません。
外国語の学習が豊かなグローバル社会を築く鍵である事を信じ、これからも子供たちと全力で向き合いたいと思います。

