アズーわくわく通信
2006年10月号
Nothing is impossible to a willing mind.
講師のAさんが、1年間アメリカに留学し、帰国後、「1年もアメリカに留学したのだから英語はぺらぺらでしょう」と言われたことがあるそうです。
この小誌をお読みの賢明な読者の皆さんはご承知でしょうが、英語を身につけることはそんなに甘いものではありません。
ネイティブは、24時間、生まれてこのかたずっと英語の世界で生きています。日本人が1年間英語圏に留学したからといって、せいぜい1歳時レベルの経験をしたに過ぎません。そういう意味では、留学でさえ英語を身につけるためのきっかけに過ぎないと言っても良いかも知れません。
このことは、多くの「英会話教室」にも当てはまります。週1回、1時間程度のレッスンでは、英語に親しみ、英語への抵抗をなくすという意味においては効果が見込めますが、多くの力をつけたいということであれば、日常の中で英語に触れる環境を設ける必要があります。それこそ、テレビの英語番組を視聴したり、ラジオの英語講座を聞いても良いでしょう。
前回のテーマでも取り上げましたが「継続は力なり」との言葉は、まさに英語学習者にとって必須用語です。進歩が直ちに見えにくい英語学習にあって、「こつこつがんばれば、マスターできる」との指針は、“魔法の言葉”とも言えそうです。
ところで、スポーツ好きの多くの日本人にとって、大リーグで活躍する日本人選手の動向は大いに気になるところです。
例えば、あのイチロー選手ですが、彼の話を聞くと本当に野球が好きなんだということが伝わってきます。彼が多くの人を魅了する理由は、その成績に限らず、常に向上心を持ち続け、絶えざる努力を積み重ねてきているからにほかなりません。もちろん、同じことは、他の分野で活躍する人々にとっても言えますが、そうした人々に共通している前提も、「その事柄が好きだから頑張れる」ということのようです。
人間は好きなこと、興味の持てることであれば、それに熱中し、夢中になります。他人から見て、何であんな事が面白いのかというようなことでも本人にとって見れば驚くほど熱中するものです。
これは大人に限らず子供も同じです。勉強にはあまり関心のないお子さんも、テレビゲームが大好きなら親が強制的にでも止めない限り好きなだけ続けます。その集中力には驚かされますが、勉強と違って楽しいと感じているため、難しい登場人物の名前まですべて暗記してしまうほどです。
ともあれ、嫌いなことでトップになった人はいません。何かで人より勝ろうと思うなら、まずは、そのことを誰よりも好きにならなければなりません。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、英語が得意になる最初の第一歩も、英語を好きになることだと言えそうですね!

